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木皿泉さん/ふつうの日常を大切にするドラマ

寒い日が続きますが…

といった書き出しを想定していましたが、

こちらのブログで雪国にお住いのパートナーさんの状況を知るにつけ、
雪が降らない地域民の私に、この書き出しを使う資格はない!と反省。

本日のブログ担当は静岡在住のA木が担当させていただきます。

ホワイトアウトは詩的なものだと思っていました。

前回ブログの「ホワイトアウト」のなかでの運転、
ご無事で何よりです。

大島弓子さんのまんがに出てきた言葉だ、と思い出し。
主人公の迷う気持ちの描写が、
夢でホワイトアウトのなかを彷徨う、と表現されていました。
(白泉社文庫「ロストハウス」収録の「青い 固い 渋い」より)

現実の「ホワイトアウト」の様子を知り、
私は雪国を体験したことがないため
その恐ろしさを本当には理解できないかとは思いますが、

1ミクロンも余裕のない感じをあらわしていたんだろうな…と
まんがへの理解が深まったように思います。

やっぱり木皿泉さんがすき。

今回のブログテーマ「好きだったドラマ」について、
ぜひ紹介したいのは、

脚本家の木皿 泉(きざら いずみ)さんです。

木皿泉脚本のドラマ、
野ブタ。をプロデュース」や
セクシーボイス アンド ロボ」など、
見ていた方もいるのでは?

ハートウォーミングな作風、
日常の何気ない場面を味わい深くとり上げる内容が多い、
(と私は思っています)。

素朴な設定のキャラクターが多いからか
すごく共感しながら見れるんです。
ちなみに、ご夫婦で活動されている脚本家さんです。

すいかがあってよかった。

2003年放送から20年以上過ぎた今も
ファンサイトが運営されているらしいとか、

放送から18年経ってBlu-ray Boxが発売されたとか。

数ある作品の中でも
これを見ずして木皿泉作品を見たとはいえない

すいか」というドラマに
少し触れたいと思います。

あたたかい日常がベースにあり、
個性あふれる住人たちのやりとりが楽しい。
三軒茶屋の下宿での暮らしを中心としたお話です。
(日常の中に、だいぶトンデモナイ出来事が織り交ぜられてもいます。)

出演者さんの着ているお洋服や、
お家の雰囲気、サントラ含め、
世界観がなんとも魅力的で、飽きないドラマです。

きゅーてん じゃないです。

ブログテーマが「好きだったドラマ」と
過去形なことに注目して、

今回とくに紹介したいのが
2010年放送のドラマ「Q10(キュート)」です。

佐藤健さん演じる高校生・平太が、
前田敦子さん演じるロボット(!)・Q10に恋をする
という斬新な設定の、
高校を舞台としたおはなしです。

実はSF要素もキュン要素もあるおはなしですが、

私は10代のさいごのころに、
けっこうしんみりする要素も多く、
毎週膝を固くするように見ていました。

去っていく人に「さらば恋人」を贈る。

とくに印象深かったエピソードは、
柄本時生さん演じるクラスメイト・藤丘が
お金の事情などから学校を辞める決断をするところ

挿入歌に堺正章さんの「さらば恋人」が使われており、
なにも告げずに学校を去った藤丘に向けて、
クラスメイトたちがこの曲をうたうシーンがあるのですが、

なんとも胸にしみてしまい、
「さらば恋人」は今でも大好きな曲のひとつです。
昭和歌謡に好感を持つようになった
きっかけの歌でもあります。

思えば、放送時の2010年は
リーマンショック後の雇用危機の影響がまだまだ強く、
「年越し派遣村」が大きくメディアで取り上げられるなど

やるせないともいえる世相があった時代だったと思います。

去っていくクラスメイトにただ歌を贈る、というシーンは
あの時代だったからこその内容だったような気がするし、
膝を固くして「Q10」の放送を見ていた人は
大勢いたのかもしれないです。

多くの人の心に、あの「さらば恋人」が響いたんだろう、
それは見た本人が深く考えないところで
その人の心の栄養になっただろうと、
希望的観測ですがそう思いました。

あの時期に「Q10」を見てよかったなーと
今振り返っても思います。

作り手さんの心の欠片がたくさん詰まったものを
ぱくぱく食べたみたいな気持ちです。

河合隼雄さん(ユング派の心理学を学んだ後、日本のスクールカウンセラー制度を構築するなどした
心理学の先生)が何かの本で、

良い物語を本気で体験したら、
それは現実にその体験をしたことと変わらない価値がある

というようなことを何かの本
おっしゃっていたのを思い出しました。
(どの本か特定しようかと思いましたが叶わず…)

ただドラマを楽しんだだけでも、
後から振り返ってみると、

その後の自分の選択や考え方を
大きく変えるきっかけになっていたりもするから不思議です。

さいごに:

今回のブログでは、木皿泉さんの作品を
いろいろと紹介させていただきました。

私もすべて追えているわけではないので、
機会があればまた別の作品にも触れてみたいです。

ドラマをまとめて見る時間がなかなか…という方は
エッセイ集や小説など書籍も出版されているので、
よければチェックしてみてください。

ユーモアがありつつ、おおらかな世界観を楽しみたい方に
木皿泉さんの作品をとくにおすすめしたいです。

個人的なことですが、今月で街クリ歴2年を過ぎ、
はや3年目に突入しました。

スキル、知識、経験値など、
まだまだだなあと
反省することしきりですが、
少しずつでも成長していけるように
感謝のきもちでお仕事に取り組んでいけたらと思います。

少し長めのブログとなってしまいましたが、
お目通しいただきありがとうございました。