

2026年4月30日
こんにちは。神奈川在住のUです。
私のこれまでの人生で、不思議だらけだった体験をお話しします。
それは2000年代、イタリアの会社で働いていた頃のことです。
当時、お給料が数か月も入らないことがしばしばありました。
朝、目が覚めると一番に「今月どうやって生活しよう……」 という思いから一日が始まります。
けれど、これは単に会社が支払わないというわけではありません。
クライアントの支払いが遅れ、銀行の振込も遅れ……。
関係者一人ひとりの遅れが積み重なるので、 必然的に末端への支払いもどんどん先送りになってしまうのです。
社会全体が連鎖的に遅れるので文句を言う相手が多すぎて、言っても仕方ないという世界観がありました。
そんな切羽詰まった状況なのに、同僚たちはマイペースです。
ランチの時間、同僚の一人が「消化を助けるために」とグラッパという非常に強いお酒を飲みます。
案の定、午後には顔を真っ赤にして仕事にならない彼を眺めていると、 いつしか危機的な状況を忘れることができ、
余計なこと(憂いても改善しないこと)を思い悩まずに過ごすのが、自分の日常になっていきました。
今となっては不思議で笑える思い出です。
工事が工程通りに進まないのも当たり前で、 一度だけ予定通りに竣工した時は、
周囲から「奇跡だ!」とどよめきが起きたほどでした。
普通なら「ありえない!」と悲観的になる場面でも、 仲間たちのおおらかな雰囲気と、深く考えずに毎日を楽しむ人生観。
私にはとても居心地がよかったです。
毎回訪れる危機的な状況に、彼らだって文句は言います。
でも最後には笑い飛ばしてやり過ごしてしまう。
そんな彼らのたくましさの中にある優しさに、私は何度も救われ、大切なことを教わりました。
この不思議な体験は、私の人生をより豊かなものにしてくれました。
彼らと過ごした時間は、今でも私の力になっています。
最後までお読みいただきありがとうございました!