2021年8月20日
こんにちは!関東在住のFです。
早いものでブログも3回目。今回は「愛」というシンプル且つ壮大なテーマでブログを書かせてもらうことになりました。
時は1980年代半ば、5歳の私は、ロングヘアの女の子にあこがれていました。
長い髪を編み込みにしたり、かわいいリボンをつけているお友達が羨ましくて、自分もそうなりたいと思っていました。そんな私の髪型はというと・・・、当時はMTV全盛期、「デュラン・デュラン」「a-ha」などの洋楽ポップス系ロックバンドにのめりこんでいた母の一存により、がっつりウルフカットにされていました・・・。「いまはこれがおしゃれなの!」と言われても全く理解できなくて、「なんでここだけ長いの・・」と長い襟足を引っ張っては腑に落ちない表情の写真ばかり。
そんな悲しい髪型の黒歴史を持つ私は、母になったら子供には親の好みは押し付けないようにしようと誓ったのでした。だから5歳の息子に「ぼく、かみのけのばそうとおもうんだけど。」と言われたときは、希望通り伸ばすことにしたのです。海外の映画に出てくるようなかわいいロングヘアの男の子を想像して、素敵かもと思ったりもしました。
やがてほんの少し結べるかな?というくらい髪が伸びてきて、ちょっと試しに結んでみることに。息子もなんだかうれしそうです。
どれどれ・・・
おや??
「どんなかんじ?」とわくわくした表情で振り返る息子に一瞬フリーズしてしまった私。
もう当たり前すぎて忘れていたのですが、うちの息子、鉄道オタクでした。
電車がついている服しか着ません。それも某鉄道模型ショップオリジナルのガチ目の鉄道Tシャツを数種類着まわしています。その日も「923型ドクターイエロー」がデデン!とプリントされたTシャツを着ていました。
これは思ってたんとはちょっと違うぞと思いつつも、何かのスイッチが入った悪い母が、「Tシャツ、ズボンにインしてみようか。そんでリュックしょってみて。ママの伊達メガネ貸そう。時刻表(彼の愛読書です)持ってみ?」とほんのちょっと小物をプラスしただけで・・・。
なんということでしょう!ナチュラル「オタク」スタイルの完成です!
とまあ、ちょっと悪ふざけがでましたが、これだけは言っておきます。私は「オタク」になれる全ての人を尊敬しています。社会的にも近年「オタク」という言葉がネガティブな印象からリスペクトを込めた言葉に変化してきたように感じるのは気のせいでしょうか。熱中できる何かがあるって本当に素敵だと思うのです。時間を忘れて時刻表を眺めていたり、運用され始めたばかりの新型車両について熱く語っている小さなオタク。いつか誰かに鉄道好きを冷やかされたとしても、胸を張って自分のスタイルを貫いてほしい。そんな自分を好きでいてほしいなと思います。自分をきちんと愛することができるって幸せなことです。誰かに評価されて身についた自信はその評価が変われば簡単に崩れるけれど、ただ自分が自分であることに誇りを持っているって絶対に揺るがない最大の自己肯定感だと思うのです。
結果的にロン毛がオタクスタイルとしっくりきちゃった息子ですが、園のお友達に「なんで髪の毛結んでるのー?」と言われても、電車と同じように長い髪も好きなんだ、これがぼくのスタイルなんだと胸を張って言ってほしいなと思います。もう鉄道の知識は息子に教わることの方が増えてきた母ですが、そんな君がまるごと素敵だよ、とだけは伝え続けていきたいと思います。そして自分をきちんと愛すること、自分を大切にすることができれば、他人も同じように大切にできるはずです。そんな愛に溢れた大人になってくれたら、親として幸せです。
最後までお読みいただきありがとうございました!