2022年5月2日
今回のテーマは「春」。
春と言われて思い出すのは、やはり学生時代のこと。
私はその日、空港にいました。
高校を卒業して、東京の専門学校へ通うことが決まっていた友人を見送るためです。
とても気が合って、一緒にいるだけで楽しくて、誰よりも優しい彼女のことが私は大好きでした。
今生の別れではないにしても、とても寂しかったことを覚えています。
「手紙、書くからね」「遊びにも行くね」
それから、今に至る十年間、私と彼女は本当に文通を続けています。手紙で計画を立て、旅行に行くこともありました。
嬉しいこと、悲しいこと、くだらないこと、LINEや電話だったらすぐなのですが、私たちはあえて、そんな日常のできごとを手紙に書き続けました。
十年も続けていると、なんとなく文章の雰囲気や、字の荒れ具合などで、今どんな気持ちでいるのかなどもわかるように。
手紙はとても楽しいです。気持ちがそのまま届くような気がしてわくわくします。
ですが、さすがにそろそろ会いたいなあ、と思うのです。
直接会って、くだらない話をするだけで良い。
とびきり優しい彼女はきっと、誰にも迷惑をかけまいと自粛生活を送っているのでしょう。
話したいことがたくさんあります。
今年は会える機会があればいいな、そんなことを思った今日この頃でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。