2024年8月8日
こんにちは。
大阪在住のワーカーSです。
歴史の中でも政治的な事にはあまり興味がなく、お恥ずかしながら一般常識レベルの日本史もさっぱりな私ですが、西洋の美術品は結構好きで、有名なものは死ぬまでに一度は本物を観ておきたいと思うタイプです。
6月に一週間ほど休みをいただきオランダにひとりで行って美術館巡りをしてきました!
ゴッホ、フェルメール、レンブラント、近代ではエッシャーなど、有名な絵画をどれも間近で観れて感動したのですが、今回初めて日本語解説つきでじっくり時間をかけて観てまわったので、特に印象に残ったレンブラントの生涯について書きたいと思います。
レンブラントの全盛期の代表作「夜警」です。
画家というと貧乏で偏屈、繊細で孤独なイメージが私にはあるのですが、レンブラントは中流階級の生まれで30代前半で既に画家としての地位、妻、アトリエ兼豪邸まで手に入れていました。
しかしそこからがなかなか波瀾万丈な人生だったようです。
妻との間に生まれた子供は4人中3人が生後2か月以内に亡くなってしまい、その後妻も病気で亡くなります。
絵画へのこだわりが強く、美術品などのコレクターでもあったレンブラントは次第に散財していきます。
その後、お手伝いさんと愛人関係になり、また次に雇ったお手伝いさんとも愛人関係になり、泥沼展開からの2人目のお手伝いさんと再婚。(笑)
また子供をもうけますがすぐに亡くなってしまい、最後6人目の子供が生まれます(この娘が一番長生きしたようです)。
その後も彼の浪費癖は治らず、絵だけでなく家や前妻の墓まで売らざるを得ないほど経済的に破綻してしまいます。
2人目の妻も38歳で亡くなり、この時レンブラントは57歳。
晩年は最後に生まれた娘と質素に暮らし、絵を描き続けながら63歳まで生きました。
この時代で63歳は結構な長生きですし、色んなものを手に入れ、色んなものを失った波瀾万丈な人生でしたよね。
私の中の画家のイメージとはかけ離れた豪快さを感じました。
よく晩年は孤独だったと言われていますが、たくさんの弟子もいたようですし孤独ではなかったのでは?実際は楽天家で周りにたくさん人が集まるタイプの人だったのでは?と想いを巡らせ自分の残りの人生の事なんかも考えさせられました。
当時競売で売られたこの家は、「レンブラントハウス」として現在博物館になっています。
アムステルダムの一等地にあり、建物もとても素敵なのでオランダへ行かれた際はぜひ足を運んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。