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ポッペンのトラウマ

こんにちは(^^♪長崎県在住のAです✨

テーマは「お気に入りのブランド」

せっかくだから地元のものをと「長崎県 ブランド」で検索したところ

まあだいたい誰もが知っているようなものが、ズラリと出てきました。

その中で、スクロールする手を止めたのは『長崎ビードロ』です。

簡単に言うと、シャボン玉を膨らませる途中のような形。

ガラス工芸品で、鮮やかな色が美しく、筒部分に息を吹き込むと「ポッペン」と音が鳴ります。

そのため、通称「ポッペン」や「ポッピン」と呼ばれるのですが……。

長崎の人なら誰でも一度は見たことのある工芸品です。

ですが私、「ポッペン」の音をちゃんと聞いたことが無いんです。

 

あれは小学生の頃。

祖母の家の洋間に、それはそれは綺麗なポッペンがありました。

音が鳴ると渡されたそれの、薄いガラスの感触を今でも覚えています。

息を吹き込んだ瞬間でした。

パリンッ

美しい音を聴くことなく、それは無残にも割れてしまったのです。

「もう一度、そっと吹いてみて」と言われ、もう一つのポッペンを渡された私。

やめときゃ良いものを。

パリンッ

祖母は怒りませんでしたが、あの悲しそうな顔を忘れることができません。

あれから時が経っても、再びポッペンを手に取ることはなく、

土産物屋などで見かけると、距離を取る癖がついてしまっています。

とはいえ見た目はとても美しく繊細で、素敵な工芸品。

いつか、いつか克服できる日が来るのでしょうか。

子どもの頃の私、そんなに強く吹いたのかなあ。