

2026年3月3日
こんにちは。長野県在住のKです。
ひな祭りの今日、外はしとしとと雨模様です。
こんな雨降りの日に、屋久島での山旅を思い出しています。
もう10年以上前になりますが、ザックを背負って屋久島へ一人旅にでました。
目的は、日本百名山「宮之浦岳」。
11月、里ではまだ秋の名残を楽しめる時期ですが、屋久島はシーズンオフ。
それでもちらほら人はいるんだろうと思っていたら、甘かった。
登山口最寄り、終点のバスを降りてから、猿にしか会わない…!
避難小屋に泊まり、尾根伝いに縦走する1泊2日の予定。
小屋は電気も設備もない、うっそうとした林の中にありました。
真っ暗な無人の小屋にたった1人。
やることがないので早々に寝袋に入って目をつぶる。
目をつぶると感覚が研ぎ澄まされて、音に敏感になってくる。
風の音、雨の音、動物の気配…
色んな音に包まれて、眠れるはずもなく、夜が明けるのを待ちました。
翌日、歩き始めてからもあいにくのお天気で、時折小雨が降る霧模様。
太陽は霧のベールに覆われてなかなか顔を出してくれません。
誰もいない山道を黙々と歩いていた時、ふと気配を感じて林を見ると、数頭のヤクシカが立ち止まって、じっと、こちらを見ていました。
数千年の森の命の重みのような、陰鬱なずっしりとした空気が流れて、まるで自分が自然の中に取り込まれてしまったような、不思議な時間が流れました。
その後も霧は晴れず、山道で出会った‘人間’は学生らしい男性1人だけ。
霧の中、ふっと人が現れた時はホッとして、お互いはにかみながら「こんにちは」の掛け合いをしたのを覚えています。
今思うと、「もののけ姫」の中のワンシーンのようですね。
霧のおかげで、屋久杉と苔の森の幻想的な風景を堪能できましたが、またいつか、絶景の山歩きをリベンジしたいところです。
(そのためにも春になったらダイエットかな)
最後までお読みいただきありがとうございました!