2025年5月8日
こんにちは。
宮城県在住のYです。
今回のブログテーマは「あなたの街の自慢」ということですので、私のふるさとについて書かせていただきます。
宮城県と聞いて、14年前の東日本大震災を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
私が生まれ育ったふるさとも、東日本大震災で10mを超える大津波に見舞われました。
田舎の小さな町で農業が主な産業でしたが、町の1/3以上が津波の被害を受けてしまいました。
震災後は大量のがれきや土砂を除去する必要があった上、津波による塩害、福島原発事故による放射性物質も原因となり、汚染された土壌では耕作ができない状態でした。
震災から数年が経った頃、沿岸部にはたくさんのひまわりが植えられることになりました。
ひまわりなどのアブラナ科の植物は塩害に強く、同時に土壌の塩分も吸収してくれる性質を持っているそうで、耕作ができない土地を再生するにはぴったりとの理由でした。
ひまわりかぁ…と思いながらなんとなく足を運んだ私でしたが、そこには思わず息を吞むような光景が広がっていました。
建物もなく作物も育たない不毛な土地で、太陽に向かって見渡す限り一面に咲き誇る無数のひまわり…ただただ圧倒されました。自然の逞しさを教えられ、「大丈夫、頑張れ」と励まされたような気持ちになったのを憶えています。
不安でつぶされそうな心を救われるような光景でした。
今でも毎年7月~8月には、約7.6ヘクタールの農地に約280万本のひまわりが堂々と咲き誇ります。
田舎の小さな町の夏の風物詩となった復興ひまわり、今では自慢の光景です。
今年も子供たちと一緒に見るのが楽しみです。
日本の至る所で毎年のようにたくさんの災害が起こっていますが、もしもの時への備えを怠らず、今を大切に、皆さんの毎日が幸せなものでありますように!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。