ブログ

ブログ

歌うように

こんにちは、大阪府在住のSです。

今回のテーマは『歌』。まず頭に浮かんだのは、少し前にあった長男のピアノの発表会でした。

 

長男が発表会用に選曲したのは、シューマン作曲の「トロイメライ」。

これが、とてつもなく難しい…!

音に出すまでは、そこまで難しい曲ではないのですが、ただ弾いているだけでは全然「なってない」曲。

ピアノの先生がおっしゃるには、「自分流を模索する曲」「答えのない曲」。

 

そして、楽譜に大きく書き込まれた文字。

「歌うように弾く」。

 

単純明快で生きてきた小学生男子が、そんなボヤっとしたことがわかるはずもなく。

半ページで終わるから!という理由で選んだのを、猛烈に後悔し始める始末。

その話を聞いた楽器経験のない主人は、「えー。ピアノが歌うわけないやんか。」とつっこんでいましたが。

…この人の息子だけど、大丈夫だろうか。

 

ちなみに、トロイメライの意味は「夢」もしくは「夢見心地」。

複数のメロディラインが重なり合いながら、流れるように弾かなければならないそう。

それこそ子守歌でも「歌っているように」。

子守唄なんか歌ったことない!しかし、もう後にはひけない!

そこから「トロイメライ歌ってみせよう大作戦」が始まりました。

 

まずはとりあえず自分流で弾いてみる。うーん、まだまだ歌えてない。

なんだか元気が良すぎたり、逆に音が小さすぎて抜けてしまったり。

でも歌い方がわからなくても、真似っ子ならできる!

次は、CDやYoutubeなどを駆使して、色々なトロイメライを聞いてみる。本当に弾く人によって全く違って聞こえます。

その中から自分のイメージにあった弾き方をひたすら分析、取り入れていき…少しずつ自分の形ができてきたかな?

練習終盤は音の入り・消え方など細かいところを修正し、「わからんわからん」言いながらも、一応小学生男子なりに形にして迎えた本番。

 

おお!?

歌っている!

ちゃんとピアノが歌っている!

 

おそらくプロの方が聞いたらツッコミどころ満載なのでしょうが、素人母には歌っているように聞こえました。母、感動。

隣に座っていた主人も感動。ほらほら、ピアノだってちゃんと歌うんだよ。

先生からもお褒めの言葉をいただき、「トロイメライ歌ってみせよう大作戦」は無事成功をおさめたのでした。

 

ちなみにこの結果、何人か生徒さんのお母様ファンをゲットすることに成功しましたが(※褒められました)、同級生含む生徒さんのハートは誰も射止められませんでした。

いつかピアノの歌が、素敵な女性の心に響くといいね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。