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70歳ではまだまだ未熟

こんにちは。
大阪在住のTです。
街クリワーカーを始めて数か月。ブログ初投稿です!
同じ頃に始めた方も多くいらっしゃって、なんだか心強く感じています!

テーマは「歴史上の人物」。
日頃、娘とよく見るEテレ番組「ねこのめ美じゅつかん」で以前取り上げられていた
世界で最も有名な浮世絵師「葛飾北斎」についてご紹介したいと思います。

ちなみに「ねこのめ美じゅつかん」とは、ボスと弟子の2匹のネコが、
有名な美術館やアートのある場所にそっと忍び込み、「ネコ」の目線でアートの楽しさや名画の謎を紹介する10分間の芸術番組です。
ご興味のある方は是非!

江戸時代後期の画家「葛飾北斎」。作品の中で群を抜いて人気なのが
70代で発表した「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏(なみうら)」。新千円札の裏面を飾ってますね!
海外では「グレートウェーブ」の呼び名で親しまれ、世界で最も有名な絵画の一つ。
2023年に米国で開催された美術品競売では「浪裏」1点になんと276万ドル(約3億6200万円)の値が付きました!
フランスの切手やロシア・モスクワにある巨大マンションの壁画にまでなったそう。
音楽家ドビュッシーは交響詩「海」を作曲した際は、楽譜の表紙に「浪裏」の波をあしらいました。

88歳で亡くなりますが、北斎の言葉から人柄や考え方をうかがうことができます。
75歳の時に出版した「富嶽百景」のあとがきの言葉です。
「私は6歳から物の形を写生する癖があり、50歳の頃から数々の画図を本格的に描いてきたが
70歳以前までに描いた絵は取るに足らないもので、73歳にしてようやく鳥獣虫魚の骨格や草木の成り立ちを理解できた。
したがって、努力を続けることで86歳になれば益々進化し、90歳で絵の奥意を極め、100歳で神妙の域に到達するだろう。
百何十歳になれば一点一画が生きているかのようになるだろう。」と。
75歳の時点で、さらに成長することができると高らかに宣言したのでした。
そして死の間際に「あと10年、いや5年の命を与えてくれれば、本物の絵描きになることができるのに。」という言葉を残しています。

超人すぎて理解しがたいですが、偉人とはこういう事なんでしょうね。
いつまでも向上心を持つことの大事さを改めて感じました。

夏が終わり、芸術の秋になりつつあります。
今年は、偉人たちの名言にも注目してみようかなと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!