

2026年9月28日
こんにちは。兵庫県在住のYです。
今回のテーマは「この一言で救われた 人生で一番印象に残っている接客」ですが、
思い出すのは「接客」という言葉では収まりきらない、ホスピタリティあふれる「接遇」です。
幼稚園の卒園を控えた冬の終わり、初めて行ったスケートリンクで転倒した娘は脛骨を骨折してしまいました。
ギプスで足を固定され、車椅子で過ごす毎日の中で「小学生になるまでに自分の足で歩けるようになりたい」と言っていた娘。
松葉杖で歩けるようになりたくて、リハビリを始めることを自分で決めました。
しかし身長105cmの小柄な娘に合う松葉杖が手に入らなかったため、病院から紹介された義肢製作所でセミオーダーすることになりました。
数カ月しか使わない松葉杖にもかかわらず、職人さんは何度も何度も調整をしてくれました。
そして受け取りの日、「○○ちゃんだけの特別な杖だよ。上手に歩けるようにリハビリを応援しているよ!」と声をかけてくださり、これから始まるリハビリへの娘の不安が軽くなったようでした。
リハビリでは、理学療法士さんが体重のかけ方や足の出し方を、6歳の娘にも分かりやすく丁寧に指導してくれました。
さらに「上手だね!その調子」「○○ちゃんならきっとできるよ」と励ましの声をかけ続けてくれ、子どもには難しい松葉杖歩行のリハビリを最後まで支えてくれました。
骨折後も幼稚園を休みたくなかった娘は、リハビリを続けながら通園を再開しました。
ちょうどその頃は、生活発表会で披露する劇の練習の真っ只中。
最後の発表会は客席から見学するしかないのかなと半ばあきらめかけていた時、先生が「○○ちゃんも劇に出られるよ。やってみよう!」と声をかけてくれ、歩けない娘のために急きょセリフだけの役を作ってくださり、思いがけず劇に参加することができました。
卒園後もリハビリを続け、松葉杖で歩ける距離は少しずつ伸びていきました。
迎えた入学式では、6年生にエスコートされながら、堂々と花道を歩きました。
入学式から1カ月後にはランドセルを背負い、松葉杖を相棒に一人で登校できるまでになりました。
特注の小さな松葉杖は今も我が家にあります。
あれから十数年が経ちましたが、松葉杖を見るたびに、職人さん、理学療法士さん、幼稚園の先生がかけてくれた言葉と、娘の気持ちに寄り添ってくれた「接遇」を思い出します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。