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泣きそうだった私を救ってくれた一言

佐賀県在住のHです。

今回のテーマは「この一言で救われた、人生で一番印象に残っている接客」

ずいぶん昔にさかのぼって、私が小学生の頃の新幹線で出来事について書いてみたいと思います。

 

ある夏休み、母と弟と3人で九州から東北の祖父母の家へ遊びに行きました。

母は仕事の都合で先に帰り、私と弟はそのまま夏休みいっぱい祖父母の家に滞在。帰りは弟と2人旅でした。

東京駅まで大人に送ってもらい、そこから新幹線で博多へ。長旅です。

 

当時、私は小学4年生。幼稚園児の弟はやんちゃざかり。

新幹線では、お願いだからずっとおとなしく寝ていてくれー!と思っていました(笑)。

 

ところが、新大阪の手前で目を覚ました弟が、

「気持ち悪い……」

と言ったかと思うと、乗り物酔いであっという間に吐いてしまったのです!

 

ほどなく新大阪駅に到着。乗り降りする人でごった返す車内で、もうどうしたらいいのやら……。

周りの大人たちは、「大丈夫?」というような顔でちらちら見ながら、通り過ぎていくだけ。

 

荷物からタオルを出して弟の手や顔を拭いてあげたものの、汚れた床をどうすればいいのかわかりません。

弟に「ちょっと待っててね」と言い残し、乗務員さんを探しに行きました。

 

来てくれた乗務員さんは嫌な顔ひとつせず、

「大丈夫だよー、今片付けるからね」

と、手際よく対応してくれました。

 

さらに、弟の様子を気遣いながら、「弟君の手を洗いに連れて行ってあげてね」「着替えもあるかな?」と、私にも優しく声をかけてくれました。

どうしたらいいのかわからず、途方に暮れていた私にとって、どれだけ心強かったことか。

 

そして最後に、乗務員さんが私にかけてくれた言葉。

「お姉ちゃん、1人ですごいね。頑張ったね! 偉かったよ」

 

携帯もなく、親にも頼れない時代。

どうすればいいのー!と泣きたい気持ちでいっぱいだった私。そんなときに褒めてもらえて、どれだけうれしかったことか。

おかげで、お姉さんとして優しく弟を気遣いながら、無事に九州まで帰ることができました。

 

それにしても、10歳の子が幼稚園児の弟を連れて、新幹線で九州まで帰るなんて!

今考えると、親も世間ものんびりした時代だったんですね(笑)。

大変な旅でしたが、今、親の立場になって振り返ると、あの乗務員さんの優しさがいっそう身にしみます。