

2026年10月16日
こんにちは!札幌市在住のKです。
今回のテーマは「この一言で救われた 人生で一番印象に残っている接客」ですが……。
おそらく多くの方が、素敵なお店やホテルのスタッフの方との心温まるやり取りを思い浮かべるのではないでしょうか。もちろん、私もこれまでに何度か素晴らしい接客に感動した経験があります。
ですが、私の中で心の底から「この一言に救われた」と深く刻まれている瞬間を振り返ったとき、どうしてもお店での思い出ではなく、別の光景が思い浮かびます。
それは、昨年12月のこと。夫が仕事で不在の夜、我が家で起きた出来事でした。
平穏な日常が、一瞬で変わった夜
我が家には、10歳の娘と7歳の息子がいます。 息子には発作を伴う持病があり、主治医からはもしもの時の対応について事前に聞いてはいたものの、これまでにはっきりとした発作が起きたことは一度もありませんでした。
いつも通り夕食を作っているとき、突然、娘が蒼い顔をして「〇〇(息子)の様子がおかしい!」と駆け込んできました。 慌てて様子を見に行くと、明らかに息子の意識がおかしい。頭が真っ白になりながらも、「たぶん発作だ」と直感した私は、震えそうになりながら救急車を呼びました。
まだはっきりとした発作への心構えもできていない中、夫もいない家で、ぐったりしている息子を目の前にして私はパニック寸前でした。
救急隊員さんの「最初の一言」に救われて
ほどなくして、複数人の救急隊員の方々が自宅に駆けつけてくださいました。
隊員の方々は手際よく役割分担をし、一人はすぐに息子の対応へ。そしてもう一人の隊員さんは、不安で泣きそうになっていた私と娘に近づき、まず娘にこう声をかけてくれたのです。
「お姉ちゃん、頑張ったね。ありがとう!僕たちがきたから、あとは任せてね」
そのあとに、私の方を向いてこう言ってくれました。
「お母さん、びっくりしましたよね?僕たちが来たので、あとは落ち着いて確認しましょうね。まず、火の元の確認、病院に必要なもの、鍵など大丈夫ですか?」
その温かく、冷静で、包み込むような一言。 マニュアルにある対応なのかもしれません。けれど、極限状態にいた私の心は、その言葉によって一気にスッと現実に戻され、大きな安心感と落ち着きを取り戻すことができました。大人がパニックになりかけている中、子供の心まで真っ先に気遣ってくれたことが、本当に有難かったです。
10歳のお姉ちゃんの頑張りと、家族の絆
実はこの日、10歳の娘は本当にたくさん頑張ってくれていました。 救急車を呼んでから病院へ行くまでの間、私が身支度や必要なものの準備をしている傍らで、苦しそうな息子に一生懸命声をかけ続けてくれていました。さらに、窓から救急車が見えたときには自ら外に行って、玄関まで救急隊員の方々を誘導してくれたのです。まだ10歳なのに、私にとってどれほど心強かったことか……。
無事に病院に着き、息子に対する一通りの処置が終わったあと、緊張の糸が切れたのか、娘は私に抱きついてシクシク静かに泣き出しました。それを見て、私も「本当によく頑張ってくれたね、怖かったよね」と、涙が溢れそうになりました。
発作が出てしまった息子ももちろん辛い思いをしていますが、様々な不安や恐怖を抱えながらも懸命に支えてくれた娘の姿に、私は感謝と申し訳ない気持ちでいっぱいになりましたが、「この子を誇りに思う」と心から感じた一日でした。
あの日の言葉と、今の私たち
この日以来、息子は定期的に発作が出るようになってしまい、不安が消えることはありません。
それでも、あの日の救急隊員さんがかけてくれた言葉を思い出し、そして何より隣にいる娘の存在に助けられながら、今では私も落ち着いて息子の対応ができるようになりました。
最近では、息子が「ねね(お姉ちゃん)、いつも助けてくれてありがとう!俺も何かあったらねねを助けるからね!」と娘に伝える姿も見られます。そんな子供たちのやり取りを見ていると、大変なこともあるけれど、家族で支え合いながら少しずつ前を向いて進めているんだなと、心強く思える日々です。
あの夜、あの救急隊員さんにかけてもらった言葉は、間違いなく私の人生で一番、心から救われた忘れられない「言葉」です。……ただ、息子は基本的にはすっかり元気なので、毎日私に怒られる日々ですが(笑)。そんな賑やかで愛おしい日常も含めて、今日も我が家は明るく元気に過ごしています。
最後まで読んでくださりありがとうございました!