2022年3月29日
「家は一生で一度の買い物です!」「家は一生でいちばん高い買い物です!」
不動産に関する記事におどる煽り文句。
が、我が家では後者はともかく前者は全く当てはまらず。
結婚15年で、家を4軒買いました。
★1軒目:2006年。スウェーデン第三の都市、マルメ。1930年代築、1LDK・40平米のアパート
小さなアパートでしたが屋根裏と地下にトランクルーム付き。
冷蔵庫は備え付けで、共同ですが乾燥機付きのランドリールームもあり、暮らしやすい造りでした。
当時学生だった夫がローンを組んで約580万円で購入。
3年後、日本への帰国にあたって売却したのはリーマンショック直後で
「絶対損する…」と憂鬱でしたが、利益が40万出て、日本への飛行機代くらいにはなりました。
ちなみに去年の年末見てみたら1600万に値上がりしていて、腰を抜かしそうになりました。
★2軒目:2010年。東京・中野区。2005年築、2LDK・57平米のマンション
日本帰国後に住んでいた賃貸マンションが狭すぎて、
洗濯機の中身を取るのに「お玉」や「トング」を
使わなければならないことに音を上げて、マンション購入を決めました。
ローンを組んだのは私ですが、予算に見合う物件がなかなかなくへこたれそうに……。
そこへ飛び込んできたのが、任意売却物件の知らせ。
築5年、値段は相場の7割、フルリノベーション! 素晴らしい! と飛びつきましたが、
申し込みも多くほかに6組もいてハラハラしました。
なんとか最初にローンが通ってほっとしたのを覚えています。
東南角部屋、管理人さんもとてもいい方で、
新宿にも中野にもがんばれば歩ける便利な立地で気に入っていました。
ここで思いがけず、子どもが突如(?)発生(!)。
★3軒目:2018年。奈良県。1981年築、60坪の一戸建て
夫の仕事の都合で関西に引っ越し、賃貸に住んでいたのですが、
夫はすぐにフルリモートになり私も在宅勤務。
「家賃、もったいなくない…?」という訳で、
東京のマンションの売却利益で中古の戸建てを買いました(奈良は住宅がすごく安いのです)。
敷地60坪庭付き、築40年でほぼ「古民家」ですがフルリノベーション。
最寄り駅から大阪・天王寺まで約20分と便利なこと、
待機児童がなく保育園にすぐ入れる自治体だったことが決め手になりました。
コロナ禍で外出しづらかったときも、子どもと庭で遊べたし、
信貴山ハイキングコースがすぐそばなので散歩もできたし、ずいぶん助けられました。
なにしろローンなし生活はパラダイス、と思いました。
★4軒目:2022年。京都市。30坪、建築条件付きの新築一戸建て
そして4軒目が、まもなく引っ越し予定の京都市。
夫が「友だちがいる所に引っ越したい」と言い始めたのです。
夫の友だちがたくさん住んでいるのは、京都市の上の方…。
私は「もうローン抱えるのは嫌」とかなりしぶったのですが、
夫の意志は固く、自分でローンを組んで「建築条件付き」の戸建てを契約してきました。
敷地30坪庭なし、息子が一目見てまず言ったのは「家、ちっちゃ!」。
確かに今の家に比べると小さいし、パッキングに追われて何もできない日が続き、
奈良の家を賃貸に出してしまったため修繕その他の手配もあり疲労困憊です。
が、実はわたし、京都に行くたびに
「ここは六条わたりの御忍び歩き、あっちは五条なる家尋ねておはしたり…!」
と考えてしまうほどの源氏物語オタク。引っ越してしまえばきっと楽しいはずです……よね……。
さて、5軒目はあるのでしょうか。
さすがにないかな? なしの方向でお願いします!
と心の中でつぶやいています。