2022年10月6日
こんにちは。東京都在住のSです。
「雪」と聞いて思い浮かぶのは約10年前の1月、
福井に住んでいた祖父が亡くなり、葬儀に向かった時のこと。
育ちも関東の平野部で雪にはあまり馴染みがなく、雪が積もると言っても10cm程度。
大雪で新幹線が止まるかもしれないよ!と福井の親戚に言われてもピンとこないくらいに馴染みがなかったのです。
東京から新幹線に乗り、京都から特急で敦賀へ。
特急電車の窓から外を見ると、まあまあ雪が降っており、レインブーツではなくパンプスを履いてきてしまった自分の甘さを後悔するのでした。
ふくらはぎが隠れる長靴を履いた女子高生(関東の人間にはカルチャーショック)と一緒に敦賀駅からたった2両の小浜線の電車に乗ると、視界いっぱいに広がる銀世界。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
トンネルは抜けていませんが、かの有名な川端康成の「雪国」の一節を思い出す程、息を呑む美しさでした。
しかし段々見えてくるそそり立つ雪の壁、除雪のため片側一車線の道路、命懸けの雪かき。
いやいや、雪、ヤバい。
感動は一瞬で引っ込み、雪国で暮らす大変さに思いを巡らすのでした。