2023年6月5日
京都市在住のSです。
今回は「植物」がテーマということで、
私の一番好きな「新緑の季節」について少しお話させていだたきます。
突然ですが、秋に赤や黄色に色づく「もみじ」は、「カエデ」の一種だということをご存じですか?
植物の分類上は「もみじ」も「カエデ」もどちらも同じカエデ属です。
(ちなみにもみじ属はありません)
と、いうことは?
「秋に紅葉(もみじ)で有名な場所は、春には楓(カエデ)の名所になる」
と、私は勝手に思っています。
写真は、京都の「東福寺」です。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
東福寺は京都で最も有名な紅葉の名所のひとつです。
そのため、秋は大変多くの人で混みあいます。
私はこの東福寺へ、春、新緑の楓を見に行くことがお気に入りです。
人がまばらな境内に、たっぷりとした楓が風にそよぎ、
芽生えたばかりのまだ柔らかい緑の葉が美しく、いつ訪れても気持ちの良い参拝となります。
もし桜の時期であれば、東福寺と一緒に、塔頭のひとつ「光明院」のお庭に立ち寄ってみてください。
次は桜の季節の「光明院」の写真です。
実は東福寺境内には桜の木が一本も植えられていません。
ですが、隣接する塔頭の光明院の庭園には、数本だけ見事な桜の木があるのです。
東福寺で新緑の楓を楽しんだ後に、光明院でお花見をする。
何千何万本の一面に咲く桜の美しさとはまた違った風情があって、
「今年も、ここはやっぱりぐっとくるなー」としみじみ思います。
「もみじ」の名所は、ぜひ、春にこそ訪れてほしいと思います。