2022年11月9日
こんにちは!長崎県在住のAです。
今回のブログテーマは「雪」。
思い出すのは大学時代の出来事です。
私の通っていた大学は、山の上にある学校。冗談ではなく、講義が終わって帰ることを「下山する」と私たちは言っていました。
事件が起きたのは、パラパラと雪がちらつく冬の日。
いつも通り早起きして、大学へ向かうバスに乗りました。
ここでおや、と思ったのは、明らかに乗っている人の数が少なかったからです。いえ、少なかったどころではありません。私以外は誰もいませんでした。いつもは苦しいほどに乗っているのに。
まあそこで嫌な予感はしたんです……。でもそこで引き返すわけには行きませんでした。
乗ってしまったら最後、微妙な山の中腹で降りるという選択肢はありません。コンビニもありません。トイレもありません。人も住んでいません。狸はいます。猪もいます。野兎もいます。
というわけで、覚悟を決めて大学前(しかも終点)で降りた私の目の前には、大量の雪・雪・雪。
かなりの雪が積もっていたというわけです。それと同時に、スマホにメールが届きます。
「本日は、大雪により全日休講とします」
・・・・・・。
遅い!
連絡が遅い!
もういる!私、山の上にいる!
地団駄を踏んでも暖かくはなりません。次のバスの時間を調べようと、バス会社のHPを開きました。
「大雪のため、○○行きのバスは○○時以降、運休とします」
・・・・・・(˘ω˘)
連れて行ったんなら、帰りも送り届けてよ・・・
さて、遭難が確定した私は、一縷の望みにすがって校内を目指します。
奇跡!中は何故か開いていました。人の気配はありませんが、職員は来ているのでしょうか。
暖房はきいていません、しかし外にいるよりはマシです。どうするかな、と考え始めたそのときでした。
人の歩く音です。
ばっと振り向くと、
「あ。かすみちゃん(私の名前)」
類は友を呼ぶとはこのこと
頭に雪を積もらせた学友がぽかんと口を開け、立っていたのです。
彼女がどうやってここに辿り着いたのか、それは怖くて聞けませんでした。
遭難した私たちは、阿保の子どものように外に出て、雪にまみれ、雪だるまを作り、雪合戦をして、坂を転げ落ちました。
楽しく雪遊びをした、そこまでははっきりと覚えているのですが、
その後、どうやって帰ったのか、バスが来たのか、迎えが来たのか、本格的に遭難したのか、全く思い出せないのです。
写真を撮ったはずなのですが、その写真も見つからず・・・・・・。
あの日の冬の出来事は、私の妄想だったのでしょうか。
確かに遭難しかけたはず・・・・・・首を捻りながら、文章を書いています。
変な話にお付き合いいただき、ありがとうございました。
皆さんも雪の日は、お気を付けください。