ブログ

ブログ

たぶん大学で遭難した話

こんにちは!長崎県在住のAです。

今回のブログテーマは「雪」。

思い出すのは大学時代の出来事です。

私の通っていた大学は、山の上にある学校。冗談ではなく、講義が終わって帰ることを「下山する」と私たちは言っていました。

事件が起きたのは、パラパラと雪がちらつく冬の日。

いつも通り早起きして、大学へ向かうバスに乗りました。

ここでおや、と思ったのは、明らかに乗っている人の数が少なかったからです。いえ、少なかったどころではありません。私以外は誰もいませんでした。いつもは苦しいほどに乗っているのに。

まあそこで嫌な予感はしたんです……。でもそこで引き返すわけには行きませんでした。

乗ってしまったら最後、微妙な山の中腹で降りるという選択肢はありません。コンビニもありません。トイレもありません。人も住んでいません。狸はいます。猪もいます。野兎もいます。

というわけで、覚悟を決めて大学前(しかも終点)で降りた私の目の前には、大量の雪・雪・雪。

かなりの雪が積もっていたというわけです。それと同時に、スマホにメールが届きます。

「本日は、大雪により全日休講とします」

・・・・・・。

 

遅い!

 

連絡が遅い!

もういる!私、山の上にいる!

地団駄を踏んでも暖かくはなりません。次のバスの時間を調べようと、バス会社のHPを開きました。

「大雪のため、○○行きのバスは○○時以降、運休とします」

・・・・・・(˘ω˘)

連れて行ったんなら、帰りも送り届けてよ・・・

 

さて、遭難が確定した私は、一縷の望みにすがって校内を目指します。

奇跡!中は何故か開いていました。人の気配はありませんが、職員は来ているのでしょうか。

暖房はきいていません、しかし外にいるよりはマシです。どうするかな、と考え始めたそのときでした。

人の歩く音です。

ばっと振り向くと、

「あ。かすみちゃん(私の名前)」

類は友を呼ぶとはこのこと

頭に雪を積もらせた学友がぽかんと口を開け、立っていたのです。

彼女がどうやってここに辿り着いたのか、それは怖くて聞けませんでした。

遭難した私たちは、阿保の子どものように外に出て、雪にまみれ、雪だるまを作り、雪合戦をして、坂を転げ落ちました。

 

楽しく雪遊びをした、そこまでははっきりと覚えているのですが、

その後、どうやって帰ったのか、バスが来たのか、迎えが来たのか、本格的に遭難したのか、全く思い出せないのです。

写真を撮ったはずなのですが、その写真も見つからず・・・・・・。

あの日の冬の出来事は、私の妄想だったのでしょうか。

確かに遭難しかけたはず・・・・・・首を捻りながら、文章を書いています。

 

 

変な話にお付き合いいただき、ありがとうございました。

皆さんも雪の日は、お気を付けください。