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苦行の先に

もうすぐ桜の開花宣言が行われると聞き、
今年はどこの桜を見に行こうか🌸と楽しみな札幌在住のIKです。

今回は『本』にまつわる思い出を。

 

私の娘が幼稚園に通っていた頃、外遊びが大好きだった彼女が突然、
一冊の絵本を買って欲しい!とせがみました。
“数回読み聞かせれば内容も覚えるだろうし、飽きてしまうだろう”と、
その時には特に何も考えず、その絵本を買ってあげることにしました。

ところが、娘はその買ってあげた絵本をとても気に入っていたらしく、
半年以上にわたって毎晩毎晩、その本を読み聞かせて欲しいと親にせがむように・・・。

 

本来、楽しみで始めたはずの読み聞かせでしたが、
毎晩毎晩、同じ絵本を読み聞かせ続けることは、もはや苦行でしかなく、
早く読み終えるために、こっそりページを飛ばしたり、
中身を省略したりして誤魔化そうともしましたが、
内容を覚えている娘が「ちゃんと全部読んで!」と怒ったり泣いたりして、
当時はとてもとても大変でした。

 

その娘も、今では小学校高学年となり、
暇さえあれば活字を追いかける立派な本の虫に育ちました。
苦しく辛かったあの毎晩の絵本読み聞かせも、
今となっては懐かしく良い思い出です。

また現在、娘と小説や映画化された作品についてアレコレ会話できるようになったのも、
あの絵本の読み聞かせがきっかけとなったのかな?と思うと、
頑張った甲斐があったと思います。

 

娘が読書を通じて得たものは、本人にとって一生の宝になることと思います。
今後、迷ったり悩んだりする時には、一冊の本が解決に導いてくれたり、
心の拠り所になったり、新しいアイデアを生み出す道しるべとなるかもしれません。

『本』がこれからの人生を、より深く、より豊かなものにしてくれることを願っています✨