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雪のかまくらで一晩を過ごした思い出

冬の足音が近づいてきて「そろそろ冬タイヤに換えないと…今シーズンは大雪かなぁ…」と心がざわついている北海道在住のワーカーYです。

 

生まれてからずっと北海道暮らしの私は、小学4年〜6年生の冬休みに「自分たちで雪のかまくらを作り、寝泊まりする」という子ども向けイベントに参加していました。

メインイベントは雪のかまくら作り&宿泊ですが

・屋外で豚汁作り

・雪中運動会

・大きな雪山の上から未成年の主張(by学校へ行こう)

・雪上キャンプファイヤー

という、ひたすら屋外で雪と戯れる4日間の行程です。

 

1グループ5~6人(小・中学生4~5人+ボランティアの大学生1人)が横になって寝られるサイズなので、かまくらの高さも幅も必要。

最初の大きな山だけショベルカーで作ってもらいますが、踏み固めたり、穴を掘り進めるのは手作業で、丸2日かけて作ります。

夜寝ることを考えて入口はできるだけ狭く、小学生でも屈んでくぐるくらいの大きさに。

夜はその入口をブルーシートと段ボールで覆うと、かまくら内は風がほとんど吹き込まないので、意外と温かく感じるものです。

 

でも、北海道の1月の屋外(しかも山の中で開催)は、夜から朝にかけてマイナス10℃以下まで冷え込みます。

地面は踏み固められて氷のように硬くなり、ツルツル&ボコボコするのでアルミ素材の断熱シート+段ボールを敷き。

その上に布団代わりに寝袋を置き、スキーウェアを着た状態で寝袋の中に入るのが基本スタイルです。

スキーウェアの中も着込みますが、当時はヒートテックなんてものは無く、親のババシャツやモモヒキを借りて着るのがちょっと恥ずかしかったのも良い思い出。

耳はニット帽でガードされますが、目・鼻は多少出た状態になります。

でも、この装備で3回とも風邪をひくことなく、思っていた以上に続けて寝ることができました!

 

正直、かまくらの中で寝るのは安眠とは言い難いです。

完全に平たんではないのも地味に気になるし、肌が出てる部分は寒くないといえば噓になるし。

興奮して寝付けないのもあり、すし詰め状態&完全防備で寝てるので「トイレに行きたくなったらどうしよう」という不安を感じずにはいられない長い夜。

でも、寝ぼけ眼でかまくらの外に出た朝、朝日が雪に反射してキラキラと光輝く山の景色は、小学生ながらに感動して声を失い、しばし見とれてしまうほどの美しさでした。

「自分でかまくらを作って無事に寝られた」「親から離れたところで頑張れた」という大きな達成感も加わったことで、余計に感動したのかもしれませんね。

 

雪が有り余るほど降る北海道でも、立ち上がれる&横になって寝られるくらいの大きさのかまくらを家で作ることは結構たいへんです。

掘り進める親が疲れるのはもちろん、「よし完成!」となった頃にはもう子どもが飽きてるパターンも我が家だけではないはず。

なので、子どもの頃に貴重な経験ができてよかったなと、冬のふとした時に思い出します。

 

大人になってからは、除雪・車の雪下ろし・大雪での外出禁止や休園など、楽しみよりも苦しめられることの方がはるかに多い「雪」ですが…

私が子どもの頃に経験したように、息子にも雪国ならではの冬の楽しみを色々経験させてあげたいなと思っています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!